第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問48 (配線図 問8)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問48(配線図 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する問いに対して、答えを1つ選びなさい。
〔注〕図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。

⑧で示す部分に設置する機器の図記号として、適切なものは。
問題文の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は「限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)を表す図」です。

 

図の⑧は、容量500kV・Aの変圧器の一次側にある部分です。

変圧器の一次側には、電気の供給を入れたり切ったりする開閉器を設置します。また、短絡などの事故が発生したときに、変圧器や電路を保護することも重要です。

高圧交流負荷開閉器(LBS)は、通常の負荷電流を開閉する装置です。ただし、LBS単体では大きな短絡電流を遮断できないため、高圧限流ヒューズと組み合わせて使用することがあります。

一方、高圧カットアウト(PC)は、一般に容量300kV・A以下の変圧器の一次側に使用されます。

 

この問題では、変圧器の容量が500kV・Aなので、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)を表す図を選びます。

選択肢1. 解答選択肢の画像

誤りです。

この図記号は、断路器(DS)を表しています。

断路器は、電気設備の点検や修理を行うときに、電路を電源から切り離すための機器です。

ただし、断路器には、電流を遮断するときに発生するアークと呼ばれる放電を消す能力がありません。

そのため、通常の負荷電流や短絡電流が流れている状態で電路を開くことはできません。

 

図の⑧には、500kV・Aの変圧器の一次側に設置する開閉器が求められています。

断路器は電路を切り離すための機器であり、負荷電流の開閉や短絡電流の遮断には適していません。

選択肢2. 解答選択肢の画像

正解です。

この図記号は、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)を表しています。

図の小さな円は負荷電流を開閉する機能を、斜めの接点部分に付いた長方形はヒューズを表しています。

LBSは、通常の負荷電流を開閉するための機器です。

 

また、高圧限流ヒューズは、短絡事故などによって異常に大きな電流が流れたときに、電流を遮断する役割を持っています。

つまり、LBSは負荷電流を開閉し、限流ヒューズは短絡事故から電気設備を保護します。

図の⑧は500kV・Aの変圧器の一次側なので、この組合せが適切です。

選択肢3. 解答選択肢の画像

誤りです。

この図記号は、電磁接触器(MC)の主接点を表しています。

電磁接触器は、電磁石の力を利用して電路を開閉する機器です。

主に、電動機の始動や停止など、電気回路を繰り返し開閉する用途で使用されます。

高圧用の電磁接触器もありますが、電磁接触器だけでは短絡電流を安全に遮断できないため、別の保護装置が必要です。

 

図の⑧は500kV・Aの変圧器の一次側であり、通常の負荷電流の開閉に加えて、短絡事故への対策も求められます。

そのため、電磁接触器の主接点だけを表す図では、必要な保護機能を示していません。

選択肢4. 解答選択肢の画像

誤りです。

この図記号は、高圧カットアウト(PC)を表しています。

高圧カットアウトは、主に変圧器や高圧進相コンデンサなどの一次側に設置される機器です。

内部にヒューズを取り付けることで、過負荷や短絡などによる異常な電流から電気機器を保護します。

 

ただし、高圧カットアウトを変圧器の一次側の開閉器として使用できるのは、一般に容量300kV・A以下の場合です。

図の⑧に接続されている変圧器は500kV・Aなので、この条件を超えています。

 

したがって、容量500kV・Aの変圧器の一次側には、高圧カットアウト(PC)ではなく、適切な遮断能力を持つ保護装置を使用する必要があります。

参考になった数0

02

 受変電設備における、変圧器の一次側に設置する機器に関する出題となります。

 かなりの難問です。というのも、この設問は人によって正答となる選択肢が変わってしまうからです。解説者自身も、回答表を確認したところ、正答の選択肢に納得できなかったほどです。

 正答としては、LBSの図記号、つまり〇印にヒューズ付のものとなります。LBSが採用される理由としては、断路器(DS)の操作忘れによる事故防止や欠相の防止などが挙げられ、高圧受配電設備としては一般的な構成とされています。LBSは一般的に300kVA以下の負荷容量で用いられますが、VCBの2次側に配置される個別負荷であれば、500kVA級でも問題はないようです。

 濁した解説になってしまうのは、人によっては断路器を正答とする場合があるからです。(解説者もそうです。)一昔前の設備や、特高受変電設備を有し、個別の棟に独立した高圧受電設備を有する大規模な需要場所の場合、断路器の配置が用いられる場合もあるとされています。

選択肢1. 解答選択肢の画像

 冒頭の通り、断路器は不適切です。

選択肢2. 解答選択肢の画像

 冒頭の通り、LBSが適切であり、正答となります。

選択肢3. 解答選択肢の画像

 冒頭では省略しましたが、この図記号は電磁接触器のものです。電磁接触器は低圧電路に用いられますので、高圧電路としては不適切であり、誤りです。

選択肢4. 解答選択肢の画像

 単線結線図の⑧の隣に同じ記号があります。PCは高圧カットアウトの略ですので、高圧カットアウトの図記号となります。高圧カットアウトは欠相リスクがありますので、不適切となります。

まとめ

 電気設備の規定は時代によって変化する場合もあります。最新の法規を確認する事は必要ですが、一方実務では古い規格、様式がそのまま通されている場合もあります。この辺りは、試験成績が云々できる範囲ではないかもしれません。

参考になった数0