第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問47 (配線図 問7)

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問題

第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問47(配線図 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する問いに対して、答えを1つ選びなさい。
〔注〕図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。

⑦で示す回路の絶縁耐力試験の検査で使用されることのないものは。
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この過去問の解説 (2件)

01

使用されることのないものは「クランプ形電流計」です。

 

図の⑦は、高圧受電設備の6,600V回路を示しています。

絶縁耐力試験は、電線や電気機器の絶縁部分が、規定された高い電圧に耐えられるかを確認する試験です。

絶縁とは、電気が本来流れてはいけない場所へ流れないようにすることです。

高圧回路の絶縁性能が低下すると、漏電や地絡事故などが発生する危険があります。

そのため、絶縁耐力試験では、専用の試験装置で高い電圧を加え、絶縁部分に異常が発生しないかを確認します。

 

一方、クランプ形電流計は、主に電線に流れる電流を測定するための機器であり、絶縁耐力試験の検査には使用しません。

選択肢1. 解答選択肢の画像

絶縁耐力試験の検査に使用される機器です。

絶縁抵抗計は、電線や電気機器の絶縁状態を確認するための測定器です。

一般に「メガー」と呼ばれ、絶縁抵抗をMΩ(メガオーム)などの単位で測定します。

絶縁抵抗が低い場合は、電気が本来流れてはいけない場所へ漏れやすくなっている可能性があります。

絶縁耐力試験では、試験の前後に絶縁抵抗を測定することで、絶縁状態に異常がないかを確認します。

ただし、絶縁抵抗計は、絶縁耐力試験で必要な高い試験電圧を加える装置ではありません。

絶縁抵抗計は、絶縁耐力試験の前後に絶縁状態を確認するために使用されます。

選択肢2. 解答選択肢の画像

正解です。

クランプ形電流計は、電線をクランプと呼ばれる輪のような部分ではさみ、電流を測定する機器です。

一般的なクランプ形電流計は、電線を切り離さずに電流を測定できるため、電気設備の点検などで使用されます。

また、写真の機器は、抵抗を測定するΩ(オーム)の機能も備えています。

選択肢3. 解答選択肢の画像

絶縁耐力試験の検査に使用される機器です。

絶縁耐力試験装置は、電線や電気機器に規定された高い電圧を加え、絶縁性能を確認するための装置です。

写真には、電圧を示すkV(キロボルト)と、電流を示すmA(ミリアンペア)の計器が付いています。

これらの計器を使用して、試験中に加えている電圧と、絶縁部分を通って流れる電流を確認します。

 

例えば、6,600Vの高圧回路では、一般的な交流絶縁耐力試験において、10,350Vの電圧を10分間加え、異常がないかを確認します。

絶縁耐力試験装置は、高い試験電圧を発生させ、電気設備の絶縁性能を確認するために必要な装置です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

絶縁耐力試験の検査に使用される機器です。

検電器は、電線や電気機器に電圧が加わっているかどうかを確認するための器具です。

 

高圧回路では、電気が流れていないように見えても、実際には高い電圧が加わっている場合があります。

そのため、絶縁耐力試験を行う前には、検電器を使用して、試験対象の回路が停電していることを確認します。

また、試験終了後にも、電圧が残っていないことを確認する必要があります。

 

特に、高圧ケーブルなどには、試験電圧を切った後でも電気が残ることがあります。

この残った電気を「残留電荷」といい、専用の放電器具などを使用して安全に放電する必要があります。

検電器は、試験前後に電圧の有無を確認し、感電事故を防ぐために使用されます。

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02

 絶縁耐力試験に関する出題となります。

 絶縁耐力試験は、設備の絶縁性能を確かめる為の試験であり、通常の絶縁測定と異なり、メガーを当てるだけでなく試験機を用いて高電圧を印加し、絶縁性能の劣化状況を把握するために行われます。

 写真の機器を、それぞれどのように扱うかを解説していきます。

選択肢1. 解答選択肢の画像

 写真はメガーのものとなります。

 試験前後でメガーを当て、その抵抗値の振れ方を見る事で絶縁性能の健全性を確かめます。もちろん試験に使用しますので、回答としては誤りとなります。

選択肢2. 解答選択肢の画像

 写真はクランプメーターのものとなります。

 クランプメーターを用いた抵抗値測定は、絶縁耐力試験では基本的に行いません。全くの無意味とも言えませんが、メガーを使用する事が正規の手順であり、通常は絶縁耐力試験でクランプメーターの出番はありません。よって、回答としては正答となります。

選択肢3. 解答選択肢の画像

 写真は試験器のものとなります。

 試験器は絶縁耐力試験の中枢を担う不可欠の機器であり、試験器を用いないという事はもはや、ただの白米をカレーライスと称するようなものです。もちろん使用しますので、回答としては誤りとなります。

選択肢4. 解答選択肢の画像

 写真は検電器のものとなります。

 特に絶縁耐力試験に用いられる検電器は持ち手を伸縮できるようになっており、高電圧が印加されている充電部に距離を取りつつ検電出来るようになっています。試験において安全確保に必ず必要になりますので、もちろん使用します。その為、回答としては誤りとなります。

まとめ

 絶縁耐力試験は高電圧を印加する為、容易に電気事故につながる極めて危険性の高い作業となります。特に次の3点を注意事項として補足します。

1.結線が正確で確実であるかどうかを必ずチェックする

 試験器と試験対象との結線に間違いがあると、試験電圧による短絡電流が生じたり、試験対象の機器を破損させるなどのトラブルにつながります。また、結線の仕方が緩いと、試験中に結線が外れて高電圧が印加された金属体が、人体に接近する危険すらあります。

 必ず強固に接続できる方法で結線しましょう。

2.メガー禁止機器の結線は必ず外しておく

 インバータ、PLCユニット等、メガー禁止の機器に関しては結線を外し、万一にも本体の端子に触れないよう、余裕を持った離線をしてください。また、戻し作業でミスの無いよう、取り外し前の状態を記録する事も重要です。

 メガー禁止機器は電圧の変動に極端に弱い機器であり、メガー以上の電圧を印加する試験電圧には当然耐えられません。よって試験中はなおの事結線を戻してはいけません。メガーに耐えられないのではなく、メガーにすら耐えられないのだと考えてください。

3.試験時は異常があれば速やかに試験器を停止し、検電、放電、接地の手順で防護する

 試験器は高電圧を印加しますので、異常が認められれば速やかに停止してください。また、試験端子に残留電荷の危険がありますので、検電、放電、接地の手順を必ず守ったうえで残留電荷を放出し、安全を確保してください。くれぐれも、残留電荷の危険がある状態で試験器や試験対象に触れるなどしないでください。

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