第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問35 (電気工事の施工方法 問9)
問題文
人が触れるおそれがある場所に施設する機械器具の金属製外箱等の接地工事について、「電気設備の技術基準の解釈」に適合するものは。
ただし、絶縁台は設けないものとする。
ただし、絶縁台は設けないものとする。
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問題
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第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問35(電気工事の施工方法 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
人が触れるおそれがある場所に施設する機械器具の金属製外箱等の接地工事について、「電気設備の技術基準の解釈」に適合するものは。
ただし、絶縁台は設けないものとする。
ただし、絶縁台は設けないものとする。
- 使用電圧200Vの電動機の金属製の台及び外箱には、B種接地工事を施す。
- 使用電圧6kVの変圧器の金属製の台及び外箱には、C種接地工事を施す。
- 使用電圧400Vの電動機の金属製の台及び外箱には、D種接地工事を施す。
- 使用電圧6kVの外箱のない乾式変圧器の鉄心には、A種接地工事を施す。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は「使用電圧6kVの外箱のない乾式変圧器の鉄心には、A種接地工事を施す。」です。
接地工事とは、電気機器の金属部分を大地につなぎ、漏電などによる感電の危険を減らすための工事です。
電気機器の金属製の台や外箱には、原則として使用電圧に応じた接地工事を施す必要があります。
「電気設備の技術基準の解釈」第29条では、接地工事の種類を次のように定めています。
300V以下の低圧機器:D種接地工事
300Vを超える低圧機器:C種接地工事
高圧・特別高圧機器:A種接地工事
また、外箱のない変圧器については、金属製の外箱の代わりに鉄心が接地工事の対象となります。
そのため、使用電圧6kVの乾式変圧器は高圧機器に該当し、外箱がない場合は鉄心にA種接地工事を施します。
この選択肢は誤りです。
使用電圧200Vの電動機は、300V以下の低圧機器に該当します。
「電気設備の技術基準の解釈」第29条では、300V以下の低圧機器の金属製の台や外箱には、原則としてD種接地工事を施すことが定められています。
一方、B種接地工事は、高圧または特別高圧の電路と低圧の電路を結合する変圧器の低圧側などに施す接地工事です。
したがって、使用電圧200Vの電動機には、原則としてD種接地工事が必要です。
この選択肢は誤りです。
使用電圧6kVは6,000Vであり、高圧に分類されます。
高圧の電気機器は、絶縁が悪くなって金属製の外箱に電気が漏れると、感電などの重大な事故につながる危険があります。
そのため、高圧機器の金属製の台や外箱には、A種接地工事を施す必要があります。
C種接地工事は、300Vを超える低圧機器に適用されるものです。
したがって、使用電圧6kVの変圧器には、C種ではなくA種接地工事が必要です。
この選択肢は誤りです。
使用電圧400Vの電動機は、300Vを超える低圧機器に該当します。
「電気設備の技術基準の解釈」第29条では、300Vを超える低圧機器の金属製の台や外箱には、原則としてC種接地工事を施すことが定められています。
D種接地工事は、300V以下の低圧機器に適用されるものです。
したがって、使用電圧400Vの電動機には、原則としてC種接地工事が必要です。
この選択肢が正解です。
乾式変圧器は、絶縁や冷却に油を使用せず、空気などによって冷却する変圧器です。
使用電圧6kVの乾式変圧器は、高圧機器に該当します。
高圧機器の金属製の台や外箱には、原則としてA種接地工事が必要です。
また、「電気設備の技術基準の解釈」第29条では、外箱のない変圧器について、鉄心を接地工事の対象とすることが定められています。
鉄心とは、変圧器の内部にあり、磁気を通す役割を持つ鉄製の部分です。
鉄心に異常な電圧が加わった場合、人が触れると感電する危険があります。
そのため、使用電圧6kVの外箱のない乾式変圧器は、鉄心にA種接地工事を施す必要があります。
電気機器の金属製の台や外箱に施す接地工事は、使用電圧によって異なります。
重要なポイントは、次のとおりです。
A種接地工事:高圧・特別高圧機器の金属製の台や外箱などに施します。
B種接地工事:主に高圧・特別高圧と低圧を結ぶ変圧器の低圧側などに施します。
C種接地工事:300Vを超える低圧機器の金属製の台や外箱などに施します。
D種接地工事:300V以下の低圧機器の金属製の台や外箱などに施します。
また、外箱のない変圧器では、鉄心が接地工事の対象となることも重要です。
なお、接地工事には、設置場所や機器の構造などに応じた例外規定もあります。
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02
接地工事に関する出題です。
接地工事の分類自体は2種電工時点でD種、C種を習熟したと思われますが、アルファベットの並びからわかる通り、接地工事は4種類あります。
それぞれについて、各選択肢から解説をしていきます。
B種接地工事は、変圧器内部の電圧が高い部分と低い部分の接触(混触)の対策として施されるものです。ほかの接地工事と異なり、接地抵抗値は一定値で定められておらず、計算の上で算出されます。使用電圧云々の時点でB種は適合しませんので、誤りとなります。
C種接地工事は、低圧にあって使用電圧が300Vを超える場合に施します。低圧の定義は交流にあっては使用電圧600Vまでで、高圧に区分される使用電圧6kVの変圧器には適合しません。よって、誤りとなります。
D種接地工事は、低圧にあって使用電圧300V以下の場合に施します。使用電圧400VはC種接地工事である必要がありますので、適合しません。よって誤りです。
高圧以上に区分される場合、A種接地工事を施します。使用電圧6kVの変圧器に適合しますので、正答となります。なお、乾式変圧器は巻線間に絶縁物(絶縁油等)を詰め込まないタイプなので、外箱が無い事もあります。
接地工事は極めて基礎的な事柄ですので、確実に習熟するようにしましょう。
本問に関係しない範囲では、接地抵抗はD種100Ω(条件によって500Ω)以下、C種とA種は10Ω以下という点も、必ず覚えておく必要があります。接地工事は地絡時、地絡電流を大地に流すことで人への感電被害等を抑えるためのものですが、接地抵抗が高いとその用を果たせません。この点は二種電工の時点で十分承知の事とは思いますが、念のため付記します。
なお、C種とA種で接地抵抗の規定は変わりませんが、接地極に関してはA種の方が厳しくなるような規定がされています。
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