第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問33 (電気工事の施工方法 問7)

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問題

第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問33(電気工事の施工方法 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、自家用電気工作物構内の高圧受電設備及び低圧動力設備を表した図である。
この図に関する問いに対して、答えを1つ選びなさい。
〔注〕図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。

④に示すバスダクトの施工に関する記述として、不適切なものは。
問題文の画像
  • バスダクトには、D種接地工事を施した。
  • バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。
  • バスダクトを展開した場所で乾燥した場所に施設した。
  • バスダクト(換気型のものを除く)の内部にじんあいが侵入し難いように施設した。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。」です。

 

バスダクトは、金属製の箱の中に大きな電流を流す導体を収納した配線設備です。工場やビルなど、多くの電力を必要とする場所で使用されます。

バスダクトを設置するときは、設備の重さによってたわんだり、落下したりしないように、適切な間隔で固定する必要があります。

「電気設備の技術基準の解釈」第163条では、バスダクトを水平に取り付ける場合、支持点間の距離は3m以下と定められています。

選択肢1. バスダクトには、D種接地工事を施した。

この選択肢は適切です。

バスダクトは、金属製の外箱の内部に電気を流す導体を収納した設備です。

万が一、内部の電気が外箱に漏れると、人が触れたときに感電する危険があります。

そのため、金属製の外箱には接地工事を施し、感電事故を防ぐ必要があります。

「電気設備の技術基準の解釈」第163条では、バスダクトの接地工事について、次のように定められています。

使用電圧が300V以下の場合:D種接地工事

使用電圧が300Vを超える場合:原則としてC種接地工事

この問題の図では、バスダクトの使用電圧は210Vなので、300V以下に該当します。

したがって、使用電圧210VのバスダクトにD種接地工事を施すことは適切です。

選択肢2. バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。

この選択肢は不適切です。

バスダクトは、内部に金属製の導体を収納しているため、ある程度の重さがあります。

支持する間隔が広すぎると、バスダクトが自分の重さでたわんだり、接続部分に負担がかかったりするおそれがあります。

そのため、バスダクトは適切な間隔で、建物の壁や天井などにしっかり固定する必要があります。

「電気設備の技術基準の解釈」第163条では、バスダクトの支持点間の距離は、原則として3m以下と定められています。

ただし、取扱者以外の人が出入りできないようにした場所で、垂直に取り付ける場合は、6m以下まで認められます。

この問題は水平に設置する場合なので、5mでは基準を超えてしまいます。

したがって、水平支持間隔は5mではなく、3m以下とする必要があります。

選択肢3. バスダクトを展開した場所で乾燥した場所に施設した。

この選択肢は適切です。

展開した場所とは、配線設備が壁や天井などに隠されず、外から見える状態で設置されている場所のことです。

バスダクトは、内部に電気を流す導体があるため、水分によって絶縁性能が低下しないように注意する必要があります。

乾燥した場所では、水分による漏電や故障の危険を減らすことができます。

また、展開した場所では、設備の状態を確認しやすく、点検や修理もしやすくなります。

なお、湿気の多い場所や水気のある場所では、屋外用バスダクトを使用し、内部に水がたまらないようにする必要があります。

選択肢4. バスダクト(換気型のものを除く)の内部にじんあいが侵入し難いように施設した。

この選択肢は適切です。

じんあいとは、空気中に浮かんでいる細かなほこりやごみのことです。

バスダクトの内部にじんあいが入り込むと、絶縁性能が低下したり、電気が本来流れてはいけない部分に流れたりする原因になります。

そのため、バスダクトの内部には、できるだけじんあいが入り込まないようにする必要があります。

「電気設備の技術基準の解釈」第163条では、換気型を除くバスダクトについて、内部にじんあいが侵入しにくい構造にすることが定められています。

なお、換気型バスダクトは、内部の熱を外へ逃がすために通気できる構造になっているので、この規定の対象から除かれています。

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02

 バスダクト工事に関する出題です。バスダクトは屋内配線として広く用いられており、頻出分野となります。

 バスダクト工事の規定は、主に電気設備の技術基準の解釈第163条と第166条にありますので、必要事項を引用しつつ各選択肢の解説をしていきます。

選択肢1. バスダクトには、D種接地工事を施した。

 バスダクトの接地工事規定は、第163条六、七に規定されています。使用電圧が300V以下の場合D種、300V以上の場合C種となります。図面上で3相210Vが明記されておりますので、D種接地工事が適切となり、回答としては誤りとなります。

 

(電気設備の技術基準の解釈より引用)

第163条 六 低圧屋内配線の使用電圧が300以下の場合は、ダクトには、D種接地工事を施すこと。

選択肢2. バスダクトの水平支持間隔を5mで施設した。

 バスダクトの水平支持間隔は、第163条二に規定されています。原則として支持点間を3m以内にする必要がありますが、取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所において、垂直に取り付ける場合は6m以下でOKとなります。文章中に水平支持間隔とあるため、6mの例外規定は適用されず、5mは不適切となり、回答としては正答となります。

 

(電気設備の技術基準の解釈より引用)

第163条 二 ダクトを造営材に取り付ける場合は、ダクトの支持点間の距離を3m以下(中略)とし、堅ろうに取り付けること。

選択肢3. バスダクトを展開した場所で乾燥した場所に施設した。

 バスダクト工事は、第166条の表(166-1)で点検できない隠ぺい場所に、六のロにて、ダクト内部に水が侵入して溜まらないように施設する事が定められています。文章はこれらの規定に適合しますので適切となり、回答としては誤りとなります。

 なお、図面上では屋内のみに施設していますが、屋外に施設する場合屋外用のバスダクトを使用する必要があることも付記します。

 

(電気設備の技術基準の解釈より引用)

第166条 六 ロ 屋外用のバスダクトを使用し、ダクト内部に水が侵入してたまらないようにすること。

選択肢4. バスダクト(換気型のものを除く)の内部にじんあいが侵入し難いように施設した。

 第163条の四に、内部にじんあい(ほこり等の細かなごみ)が侵入し難いように施設する事が規定されています。じんあいは内部配線の劣化等につながりますので、当然適切であり、回答としては誤りとなります。

 

(電気設備の技術基準の解釈より引用)

第163条 四 ダクト(換気型のものを除く。)の内部にじんあいが侵入し難いようにすること。

まとめ

 バスダクト工事は一定規模の需要家(工場等)では当たり前に用いられています。また、166条に記載されている各工事の種類と施設場所による可否の表は、電気工事士としては一通り覚えておく必要があります。電気設備の技術基準の解釈を確認し、内容を熟知するように努めましょう。

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