第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問28 (電気工事の施工方法 問2)

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問題

第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問28(電気工事の施工方法 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

金属管工事に使用する金属管及びボックスその他の附属品の施設として、不適切なものは。
  • 低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。
  • 湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、防湿装置を施すこと。
  • 管の端口には、電線の被覆を損傷しないように適当な構造のブッシングを使用すること。
  • 低圧屋内配線の使用電圧が300Vを超える場合は、管には、C種接地工事を施すこと。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。」です。

選択肢1. 低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。

不適切な記述です。

使用電圧が300V以下の金属管工事では、原則としてD種接地工事が必要ですが、次のいずれかの条件を満たす場合は省略できます。

・金属管の全長が4m以下で、乾燥した場所に設置する場合

・使用電圧が直流300V以下、または交流の対地電圧が150V以下で、金属管の全長が8m以下のものを乾燥した場所に設置するか、簡易接触防護措置を施す場合

この記述では、金属管の全長が5mのため、4m以下という条件を満たしていません。

また、8m以下で省略できる場合もありますが、交流の対地電圧が150V以下などの条件が示されていません。

そのため、記載された条件だけでは、D種接地工事を省略できるとはいえません。

ただし、対地電圧が150V以下などの条件を満たしていれば、5mでも省略できる場合があります。

選択肢2. 湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、防湿装置を施すこと。

適切です。

金属管工事を湿気の多い場所や水気のある場所で行う場合は、防湿装置を施す必要があります。

金属管や接続部分に水分が入り込むと、内部の電線の絶縁性能が低下し、漏電や感電などの事故につながるおそれがあります。

そのため、金属管やボックスなどの接続部分に水が入り込まないように対策します。

選択肢3. 管の端口には、電線の被覆を損傷しないように適当な構造のブッシングを使用すること。

適切です。

金属管の端口とは、管の端の開いている部分のことです。

金属管の端には鋭い部分がある場合があり、電線を通すときに、電線の被覆が傷つくおそれがあります。

そこで、ブッシングという保護部品を取り付けます。

ブッシングを使用することで、電線の被覆が傷つくことを防ぎ、漏電や短絡などの事故を防止できます。

選択肢4. 低圧屋内配線の使用電圧が300Vを超える場合は、管には、C種接地工事を施すこと。

適切です。

金属管工事では、使用電圧によって接地工事の種類が異なります。

・使用電圧が300V以下の場合は、原則としてD種接地工事を行います。

・使用電圧が300Vを超える場合は、原則としてC種接地工事を行います。

ただし、使用電圧が300Vを超える場合でも、人が容易に触れないようにする接触防護措置を施せば、D種接地工事とすることができます。

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02

 金属管工事に関する出題となります。

 金属管工事は電技解釈上様々な条項に頻出しますので、必要箇所を要約しつつ、各選択肢の解説をしていきます。

選択肢1. 低圧屋内配線の使用電圧が300V以下で、金属管の全長が5mのものを乾燥した場所に施設する場合、管には、D種接地工事を省略できる。

 金属管工事のD種接地工事は、1.管の長さが4m以下であること、2.屋内配線の使用電圧が直流300Vまたは交流150V以下の場合において、その電線を収める管の長さが8m以下のものに簡易接触防護措置を施すときまたは乾燥した場所に施設するとき、という省略の条件が定められています。

 屋内外の指定は無く、電圧も直交の指定はありませんが、使用電圧は基本的に交流をいいますので、電圧の条件は確実に適合しません。よって不適切であり、回答としては正答となります。

選択肢2. 湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、防湿装置を施すこと。

 金属管は当たり前ですが錆びますので、湿気や水気対策が必要となります。電気設備の技術基準の解釈第159条3の三にその旨明記されており、適切な施工ですので回答としては誤りとなります。

選択肢3. 管の端口には、電線の被覆を損傷しないように適当な構造のブッシングを使用すること。

 金属管の内部は配線される以上、終端部を開けっ放しにするわけにはいきません。電気設備の技術基準の解釈第159条3の二に、「端口に電線の被膜を損傷しないように適当な構造のブッシングを使用すること」とそのままの文章が記載されており、これに則った施工ですのでもちろん適切です。

 よって、回答としては誤りとなります。

選択肢4. 低圧屋内配線の使用電圧が300Vを超える場合は、管には、C種接地工事を施すこと。

 C種接地工事の条件は使用電圧が300Vを超える場合ですので、300Vを超える屋内配線の管にはC種接地工事が必要となります。もちろん適切な施工ですので、回答としては誤りとなります。

まとめ

 金属管工事に関する施工方法は、電気設備の技術基準の解釈の第159条で概ね取りまとめられていますが、159条以外の条項では、金属管工事に関する特記的な条件が記載されている場合があります。実務にあたっては各条文を確認の上、適切な施工となるよう気を付けてください。

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