第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問23 (電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備 問4)

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問題

第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問23(電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

写真の機器の矢印で示す部分の主な役割は。
問題文の画像
  • 高圧電路の地絡保護
  • 高圧電路の過電圧保護
  • 高圧電路の高調波電流抑制
  • 高圧電路の短絡保護

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「高圧電路の短絡保護」です。

選択肢1. 高圧電路の地絡保護

誤りです。

地絡とは、電気回路の絶縁が悪くなるなどして、電流が大地へ流れてしまう事故のことです。

地絡事故が発生すると、感電や設備の故障につながる危険があります。

高圧電路の地絡保護には、地絡継電器(GR)や地絡方向継電器(DGR)などが使用されます。

これらの装置は、地絡による異常を検出し、開閉器や遮断器を動作させて事故が発生した電路を切り離します。

選択肢2. 高圧電路の過電圧保護

誤りです。

過電圧とは、電気回路に通常よりも高い電圧が加わることです。

例えば、雷が送電線に落ちたり、近くで落雷が発生したりすると、電気回路に異常に高い電圧が加わる場合があります。

このような過電圧から電気機器を保護するために使用されるのが、避雷器(LA)です。

避雷器は、過電圧が発生したときに電流を大地へ逃がし、電圧の上昇を抑える装置です。

選択肢3. 高圧電路の高調波電流抑制

誤りです。

高調波電流とは、通常の交流電流に含まれる、基本の周波数の整数倍の周波数を持つ電流成分のことです。

高調波電流が多くなると、変圧器やコンデンサなどが異常に熱くなったり、電気機器の誤作動につながったりすることがあります。

高調波電流への対策には、直列リアクトル(SR)や高調波フィルタなどが使用されます。

特に、高圧進相コンデンサに取り付ける直列リアクトルには、高調波電流の流入を抑え、コンデンサを保護する働きがあります。

選択肢4. 高圧電路の短絡保護

正解です。

写真の矢印で示されている部分は、高圧限流ヒューズです。

高圧電路で短絡事故が発生すると、通常よりも非常に大きな電流が流れます。

そのまま電流が流れ続けると、電線や変圧器などが高温になり、設備が損傷する危険があります。

高圧限流ヒューズは、内部の金属部分が異常な電流によって溶けることで、電流を遮断します。

また、限流ヒューズには、短絡電流が最大値に達する前に電流を抑えて遮断し、設備が受ける負担を小さくする働きがあります。

このため、高圧受電設備における短絡事故から電気機器を保護するために使用されます。

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02

 高圧交流負荷開閉器(LBS)の構造に関する出題です。

 実務でそのものを見ていなかったとしても、形状から直感で正答できる設問です。ただし機器の意味を十分理解している方ですと、正答の選択肢に違和感を覚えてしまう部分もあるかと思います。

 それでは、各選択肢の解説をしていきます。

選択肢1. 高圧電路の地絡保護

 画像の機器に地絡保護機能はありません。よって、誤りです。

選択肢2. 高圧電路の過電圧保護

 画像の機器に過電圧保護機能は無いとは言えませんが、それを主目的としません。よって、誤りです。

選択肢3. 高圧電路の高調波電流抑制

 画像の機器に高調波電流抑制機能はありません。よって、誤りです。

選択肢4. 高圧電路の短絡保護

 画像の機器に短絡保護機能は、実のところあるとは言えません。LBSは開閉器であり、開閉器とは建前として、事故電流、つまり短絡電流を遮断できるようになっていないからです。一方で大電流を検知して事故電路を切り離し保護する、という点では、遮断器と開閉器に違いはありません。

 結局、他の選択肢がLBSに付属するパワーヒューズの説明として明らかに誤りだから、解釈としては一番違和感のない選択肢が正答である、となってしまいます。

まとめ

 本問については、正答云々より開閉器の解釈をどうするか?こそが課題であると思われます。単純に試験合格のみを目指すのであれば、用語の定義は考えず、正答部分を暗記するに留めた方が良いかもしれません。

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