第一種電気工事士 過去問
令和6年度(2024年)下期
問25 (一般問題 問25)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第一種電気工事士試験 令和6年度(2024年)下期 問25(一般問題 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

爆燃性粉じんのある危険場所での金属管工事において、施工する場合に使用できない材料は。
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、爆燃性粉じんがある危険場所での金属管工事において使える・使えない材料についての正しい知識が求められます。
 

 

選択肢1. 解答選択肢の画像

この選択肢は不正解です。

これは、防爆用エルボ(ユニバーサルエルボ)です。
鋳鉄や鋼製であれば防爆仕様に適しています。

選択肢2. 解答選択肢の画像

この選択肢は正解です。

これは、外観から判断するにアルミニウム合金製アウトレットボックス(Lボックス型)です。
アルミニウム製のもの(火花が出やすい)なので、防爆仕様には適さないのです。

従ってこの選択肢は、誤りとなります。

選択肢3. 解答選択肢の画像

この選択肢は、不正解です。

 

これは、ユニオン継手で、鋼製や鋳鉄製のものが一般的となります。。
防爆用に使われる密閉性の高い継手です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この選択肢は、不正解です。

これは防爆用丸型アウトレットボックスです。
鋳鉄製で、爆発性ガスや粉じん環境に対応しているものが多いものです。

まとめ

この問題を解くにあたり必要な注意事項をまとめると以下のようになります。

用途が防爆なので、火花が出そうな材質はNGということです。

アルミニウムは火花が出るので適さないということです。

その点鋳鉄製ならば防爆に適しています。

参考になった数22

02

この問題では、施工する際に使用できない材料を選ぶ問題です。各部品は、金属製配管部品として特定の用途に使用されますが、その用途に応じて不適切な部品も存在します。問題文では、どの部品が施工に適していないかを問われています。

選択肢1. 解答選択肢の画像

この部品は施工に使用することができます。この選択肢は不正解です。

選択肢2. 解答選択肢の画像

この部品は施工に使用できません。この選択肢は正解です。

選択肢3. 解答選択肢の画像

この部品は施工に使用することができます。この選択肢は不正解です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この部品は施工に使用することができます。この選択肢は不正解です。

まとめ

この問題では、施工に使用できない部品を選ぶことが求められました。配管部品は適切な素材や耐圧性能を持つことが重要であり、施工時には部品の規格を守ることが必要です。正しい部品を選定し、施工ミスを防ぐために、材料や部品の選定基準を理解しておくことが大切です。

参考になった数18

03

金属管工事の材料について、爆発の可能性がある危険場所での使用の可否を問う問題です。産業安全研究所による工場電気設備防爆指針(2006年)によれば、爆発危険のある場所の金属管の配管は、以下の方法で施行することが推奨されています。

 

電線管と電線管用附属品又は電気機器との接続、電線管用附属品相互の接続、又は電線管用附属品と電気機器との接続は、JIS B0202に規定する管用平行ねじにより、完全ねじ部で5山以上結合させなければならない。

 

管用(くだよう)平行ねじは、金属管の円筒に沿って刻まれたねじで、金属管を回したときに締まるものです。選択肢の中に、このような平行ねじによる結合を行わないものが含まれています。

選択肢1. 解答選択肢の画像

写真の材料はシーリングフィッチング(Sealing Fitting)です。危険場所での使用に適しています。シーリングフィッチングは、可燃性ガスや粉塵が発生する場所(危険場所)とそうでない場所(非危険場所)との間で、配線のすき間から危険物が流出するのを防ぐために使用するものです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

写真の材料はねじなしユニバーサルです。危険場所での使用には適していません。ユニバーサルは配管の方向を変えるのに用いられます。ねじなしユニバーサルは、ねじなし電線管を接続し、部品に付属する小さなねじを締めて固定するようになっていますが、管用平行ねじを用いていません。

選択肢3. 解答選択肢の画像

写真の材料は(防爆型)ユニオンカップリングです。危険場所での使用に適しています。ユニオンカップリングは、ねじがある電線管どうしを接続するのに用いられます。

選択肢4. 解答選択肢の画像

写真の材料は(防爆型)ジャンクションボックスです。危険場所での使用に適しています。ジャンクションボックスは、配管の途中に挿入して、電線の中継や分岐に用いられます。上ぶたをはずすことができるので、配線の保守、点検が容易です。

まとめ

工場電気設備防爆指針(2006年)は以下のサイトからダウンロードできます。

 

https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/tr/TR_No39.pdf

 

(管用平行ねじについて、JIS B0202の規格は電線管には適用しないという記載があるので、実際には、B0202でなく、他の規格が適用されるものと思われます。)

参考になった数6