第一種電気工事士 過去問
令和4年度(2022年) 午後
問9 (一般問題 問9)

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問題

第一種電気工事士試験 令和4年度(2022年) 午後 問9(一般問題 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

図のような直列リアクトルを設けた高圧進相コンデンサがある。電源電圧がV[V]、誘導性リアクタンスが9Ω、容量性リアクタンスが150Ωであるとき、この回路の無効電力(設備容量)[var]を示す式は。
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  • V2/1592
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この過去問の解説 (3件)

01

まず、図に抵抗はないので、無効電力だけ考えればよいということになります。

そして電力の式は

P=VI=V2/R[W]

です。

三相交流なので回路全体ではこれを3倍し、かつ相電圧はV/√3[V]になります。すると

Q3=3VI=3×(V/√3)2 /X

=V2/Xとなります。

また

X=XC-XLなので150-9=141[Ω]となります。よって

Q=V2/141[var]です。

選択肢1. V2/1592

誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスを加算することはありません。

選択肢2. V2/1412

リアクタンスは2乗しません。

選択肢3. V2/159

誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスを加算することはありません。

選択肢4. V2/141

こちらが正解です。

まとめ

回路全体なので3倍しますが、相電圧はV/√3なので二乗したときに3が打ち消しあうので、結局V2/Xという簡単な値に落ち着きます。また、誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスを単純に加算することはないので、計算をしなくても回答は導けると思います。

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02

回路はスター回路なので中性線に1本線を引いて単相回路として考えた後、問われているのが3相全体なので3倍をして答えを出します。

無効電力の公式はQ=IXsinθ=V2/X=I2Xで出すことができます。

ここでのVは相電圧を示します。

線間電圧=√3×相電圧ということを忘れずにします。

そうするとQ=V2/X×3相分=V2/X(Vは線間電圧となる)

リアクタンス全体としてはX=√(XL-XC)2となりX=141になります。

よってQ=V2/141(Vは線間電圧)が答えとなります。

選択肢1. V2/1592

公式誤りでX=(XL+XC)2

こうしてしまった場合出てしまいますので誤りです。

選択肢2. V2/1412

公式誤りでX=(XL-XC)2

こうしてしまった場合出てしまいますので誤りです。

選択肢3. V2/159

公式誤りでX=XL+XC

こうしてしまった場合出てしまいますので誤りです。

選択肢4. V2/141

正解になります。

まとめ

単相として考えそこから3相として考えられるかがポイントです。またリアクタンスはX=XL-XCと短縮して考えることができますが、X=√(XL-XC)2として考える癖をつけることで抵抗が出てきた際に忘れ防止になります。

ちなみに今回は容量性リアクタンスの方が大きいため進み力率になり電圧より電流が進み方向になります。

参考になった数14

03

三相交流回路の無効電力を求める問題です。三相交流回路の電力は1つの相の電力を計算し、それを3倍して求めます。

 

 

まず、1つの相の電力を計算します。一相の回路として、9[Ω]の誘導性リアクタンスと150[Ω]の容量性リアクタンスが直列接続された回路を考えます。電源電圧は、三相電力の相電圧をとって、

 

 E = V / √3 [V]


です。この回路のインピーダンスは、


 Z = (9 − 150)j = −141j [Ω]

です。回路を流れる電流は、
 

 I = E / Z = V / √3 × 1 / (−141j) = jV / (141√3) [A]

です。電流と電圧の位相差は 90度なので、電力はすべて無効電力であり、その大きさは、


 Q = |E| |I| = V / √3 × V / (141√3) = V2 / (141 × 3) [var]

です。三相回路全体の無効電力は、これを3倍して、
 

 3Q = V2 / 141 [var]

になります。

選択肢1. V2/1592

合成リアクタンスを求めるとき、容量性リアクタンスと誘導性リアクタンスは異符号であることに注意します。X=150+9=159[Ω]ではありません。また、無効電力をリアクタンスXとその両端の電圧Vで表せばQ=V2/X であり、分母はX2にはなりません。

選択肢2. V2/1412

無効電力をリアクタンスXとその両端の電圧Vで表せば Q=V2/Xであり、分母はX2にはなりません。

選択肢3. V2/159

合成リアクタンスを求めるとき、容量性リアクタンスと誘導性リアクタンスは異符号であることに注意します。X=150+9=159[Ω]ではありません。

選択肢4. V2/141

正しい式です。

まとめ

三相回路の電力は、一相の回路で電力を計算し、これを3倍して求めます。容量性リアクタンスと誘電性リアクタンスを合成するときは、加算でなく減算を用いて計算します。

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