第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問50 (配線図 問10)

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問題

第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問50(配線図 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する問いに対して、答えを1つ選びなさい。
〔注〕図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。

⑩で示す機器の使用目的は。
問題文の画像
  • 低圧電路の過電圧を検出し、電路を遮断する。
  • 低圧電路の地絡電流を検出し、電路を遮断する。
  • 低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。
  • 低圧電路の過負荷及び短絡を開閉器のヒューズにより遮断する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。」です。

図の⑩で示されている機器は、配線用遮断器(MCCB)です。

配線用遮断器は、低圧電路に異常に大きな電流が流れたときに、自動的に電路を遮断して、電線や電気機器を保護する装置です。

 

主に、次の2つの異常から電気設備を保護します。

 過負荷:電気機器の使いすぎなどによって、電路に許容範囲を超える電流が流れることです。

 短絡:電線同士が直接つながるなどして、異常に大きな電流が流れることです。

配線用遮断器は、これらの異常な電流を検出すると、自動的に電路を遮断します。

 

また、配線用遮断器は、内部の遮断機構によって電流を止めるため、ヒューズを使用する必要がありません。

そのため、配線用遮断器は、ノーヒューズ遮断器(NFB)とも呼ばれます。

選択肢1. 低圧電路の過電圧を検出し、電路を遮断する。

誤りです。

過電圧とは、電路に通常よりも高い電圧が加わることです。

電圧が異常に高くなると、電気機器の絶縁部分が損傷したり、故障したりするおそれがあります。

このような異常を検出するためには、過電圧継電器(OVR)などが使用されます。

過電圧継電器は、電圧が設定された値を超えると動作し、遮断器などに電路を遮断するための信号を送ります。

選択肢2. 低圧電路の地絡電流を検出し、電路を遮断する。

誤りです。

地絡とは、電線や電気機器の絶縁が悪くなるなどして、電流が大地へ流れてしまう事故のことです。

地絡事故が発生すると、感電や火災につながる危険があります。

低圧電路で地絡による漏電を検出し、電路を遮断するためには、漏電遮断器(ELB・ELCB)などが使用されます。

漏電遮断器は、電路から大地へ漏れる電流を検出し、設定された値を超えると電路を遮断します。

選択肢3. 低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。

正解です。

図の⑩は、配線用遮断器(MCCB)を示しています。

配線用遮断器は、低圧電路に過負荷や短絡が発生したときに、自動的に電路を遮断して電気設備を保護します。

過負荷とは、電路や電気機器に通常よりも大きな電流が流れる状態です。

過負荷が続くと、電線や電気機器が熱くなり、絶縁部分の劣化や火災につながるおそれがあります。

 

また、短絡とは、電線同士が直接つながるなどして、非常に大きな電流が流れる事故です。

短絡事故が発生すると、短時間で大きな熱が発生し、電気設備が損傷する危険があります。

配線用遮断器は、これらの異常を検出すると、内部の機構によって自動的に電路を遮断します。

一般的な配線用遮断器は、過負荷電流に対しては一定の時間が経過すると遮断し、非常に大きな短絡電流に対しては速やかに遮断する仕組みです。

選択肢4. 低圧電路の過負荷及び短絡を開閉器のヒューズにより遮断する。

誤りです。

ヒューズ付き開閉器は、開閉器とヒューズを組み合わせた装置です。

ヒューズは、過負荷や短絡などによって異常に大きな電流が流れると、内部の金属部分が溶けて電流を遮断します。

これにより、電線や電気機器が損傷することを防ぎます。

ただし、一度溶断したヒューズは、そのまま再使用できないため、新しいものに交換する必要があります。

 

一方、図の⑩の配線用遮断器(MCCB)は、ヒューズを使用せず、内部の遮断機構によって電流を遮断します。

また、異常の原因を取り除いた後は、通常、遮断器を再投入して使用できます。

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02

 電気設備における、ほぼ常識というべき知識を問う出題です。

 MCCBとは、低圧電路に用いる過負荷電流および短絡電流を遮断するための機器です。極めて広い範囲で用いられる機器であり、実務で扱わない事はあり得ません。確実に得点できるようにして下さい。

選択肢3. 低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断する。

 冒頭の通り、低圧電路の過負荷及び短絡を検出し、電路を遮断するが正答となります。

 なお、MCCBによっては補助接点を追加し、トリップ信号を遠隔監視操作システムに出力するタイプも存在します。

まとめ

 MCCBに関する規格について補足します。

 AT:アンペアトリップ。その電流値で遮断するという意味です。

 AF:アンペアフレーム。MCCB自体が普段使いで耐えられる電流の上限値です。そのためATはAFが上限となります。

 最大許容電流:そのMCCBが瞬間的に耐えられる電流の上限値です。言い換えると、短絡電流が最大許容電流を上回ると、MCCB自体も破損してしまうラインとなります。AFは普段使い、最大許容電流は瞬時値の上限と考えましょう。

 上記三つはMCCBの選定で特に重要事項となりますので、覚えておくようにしましょう。

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