第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問21 (電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備 問2)
問題文
高圧受電設備として、屋外に施設するキュービクルの施設方法の記述として、不適切なものは。
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問題
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第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問21(電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
高圧受電設備として、屋外に施設するキュービクルの施設方法の記述として、不適切なものは。
- 機器重量を考慮して、地盤の堅固な場所を選定した。
- 換気孔の位置は、風向きを考慮して選定した。
- 風雨・氷雪や浸水による被害を受けるおそれのないように十分注意して、場所を選定した。
- 周囲の保有距離は、0.1m+保安上有効な距離とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適切なのは、「周囲の保有距離は、0.1m+保安上有効な距離とした。」です。
適切です。
キュービクルには、変圧器や遮断器などの重い電気機器が収納されています。
そのため、地盤が弱い場所に設置すると、機器の重さによって地面が沈んだり、設備が傾いたりするおそれがあります。
設備が傾くと、内部の機器や電気配線に負担がかかり、故障や事故につながる可能性があります。
したがって、キュービクルは機器の重量を十分に支えられる、地盤の堅固な場所に設置することが重要です。
適切です。
キュービクルの内部には、変圧器などの熱を発生する機器が収納されています。
内部の温度が高くなりすぎると、電気機器の性能が低下したり、故障したりする原因になります。
そのため、キュービクルには、内部の熱を外へ逃がすための換気孔が設けられています。
屋外では、風向きによって空気の流れが変わるため、換気孔の位置を適切に決める必要があります。
また、風によって雨水が入り込むことにも注意が必要です。
したがって、風向きを考慮して換気孔を配置し、内部の熱を効率よく逃がせるようにすることが大切です。
適切です。
屋外に設置するキュービクルは、雨や雪、強風などの自然環境の影響を受けます。
例えば、大雨によって設備が浸水すると、内部の電気機器が故障したり、漏電や短絡が発生したりする危険があります。
また、積雪や凍結によって、換気孔がふさがれたり、扉の開閉ができなくなったりする場合もあります。
そのため、雨水がたまりやすい場所や浸水のおそれがある場所を避け、風雨や氷雪による被害を受けにくい場所を選ぶことが必要です。
不適切です。
屋外に設置するキュービクルは、操作や点検を安全に行えるように、周囲に十分な空間を確保する必要があります。
高圧受電設備規程(JEAC8011-2025)では、屋外に設置するキュービクルの金属箱の周囲の保有距離について、原則として次のように定めています。
周囲の保有距離=1m+保安上有効な距離以上
保安上有効な距離とは、扉を開いた状態でも、人が安全に移動したり、機器を操作したりできるように確保する距離のことです。
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02
キュービクルの屋外施設についての出題です。
選択肢を読めば、消去法で正答を選ぶことは可能と思います。
法規関係の問題ですので、関連法規と照らし合わせて覚えることも重要となってきます。
それでは、各選択肢の解説をしていきます。
キュービクル下の地盤が軟弱である場合、地震や豪雨等で倒壊するおそれがありますので、適切です。その為回答としては誤りとなります。
倒壊すれば充電部が露出、短絡、地絡等様々な異常が考えられますので、法的根拠となりうるのは第四条(感電、火災等の防止)、第五条(電路の絶縁)等、電技上かなり基本的な条文になるかと思われます。
換気孔の位置が風向きを考慮しないと、キュービクル内の温度や湿度が上昇し、場合によっては事故につながります。施設方法として適切ですので、回答としては誤りです。
具体的な法的根拠は、換気孔そのものを名指しする法令は電技等には見られない為、かなり抽象的な解釈が必要となりますが、電気設備に関する技術基準を定める省令に照らし合わせる場合、第四条(感電、火災等の防止)、第五条(電路の絶縁)等に関連してくるかと思います。
風雨、氷雪、浸水被害はキュービクルに限らず、電気設備全般に多大なダメージを与えます。特に浸水は、端子間に不純物が付着するなどして短絡や地絡を引き起こしてしまうため、清掃や取替などで対応するまで長期にわたり設備の使用が不可能になるリスクがあります。施設方法としてもちろん適切ですので、回答としては誤りです。
法的根拠としては、短絡・地絡を防止する取り組みですので第四条(感電、火災等の防止)、第五条(電路の絶縁)等が直接的な根拠として扱えるかと思います。
キュービクルの保安距離に関する規定は、民間規格である高圧受電設備規定に明文化されており、金属箱(キュービクル本体)から1m+保安上有効な距離としています。また、一般的にもこの1mは点検作業等で必要なスペースとされているので、0.1mでは施設方法として不適切であり、回答としては正答となります。
電気関係の法規としては、電気設備技術基準の解釈第38条が近く、高圧受電設備であるキュービクルは、それを囲うさく、へい等から充電部までの距離の和が5m以上でなければならない事が定められています。
本問は、キュービクルの施設方法として極めて常識的な内容となっています。なお、解説で多用した電気設備の技術基準を定める省令第四条および第五条の該当部分に関して、以下に引用します。法規関係では極めて基本的な内容ですので、この機会にぜひ覚えてください。
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