第一種電気工事士 過去問
令和8年度(2026年) 上期
問13 (電気応用 問4)

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問題

第一種電気工事士試験 令和8年度(2026年) 上期 問13(電気応用 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

鉛蓄電池の電解液は。
  • 水酸化ナトリウム水溶液
  • 水酸化カリウム水溶液
  • 塩化亜鉛水溶液
  • 希硫酸

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「希硫酸」です。

 

鉛蓄電池は、自動車のバッテリーなどに使われる、充電して繰り返し使用できる電池です。

鉛蓄電池の内部には、鉛や二酸化鉛でできた電極と、電気を流す働きをする電解液が入っています。

この電解液には、硫酸を水で薄めた希硫酸が使われます。

電解液は、電池の内部で化学反応を起こし、電気を取り出したり、充電したりするために必要なものです。

選択肢1. 水酸化ナトリウム水溶液

この選択肢は誤りです。

水酸化ナトリウムは、強いアルカリ性を示す物質です。

水に溶かすと電気を通す性質がありますが、一般的な鉛蓄電池の電解液には使用されません。

選択肢2. 水酸化カリウム水溶液

この選択肢は誤りです。

水酸化カリウム水溶液は、強いアルカリ性を示す液体です。

ニッケル・カドミウム蓄電池やニッケル水素蓄電池などの電解液として使われます。

選択肢3. 塩化亜鉛水溶液

この選択肢は誤りです。

塩化亜鉛水溶液は、主にマンガン乾電池などの電解液として使用されます。

マンガン乾電池は、一般的に充電して繰り返し使うことを目的としない一次電池です。

選択肢4. 希硫酸

正解です。

希硫酸は、硫酸を水で薄めた酸性の液体です。

鉛蓄電池は、正極に二酸化鉛、負極に鉛、電解液に希硫酸を使用しています。

電池を放電すると、電極と希硫酸が化学反応を起こして電気を取り出します。

また、充電すると化学反応が逆向きに進み、再び電気を蓄えることができます。

まとめ

鉛蓄電池は酸性の希硫酸を使用し、ニッケル系の蓄電池はアルカリ性の電解液を使用するという違いが重要です。

鉛蓄電池は、自動車のバッテリーや非常用電源などに広く使われています。

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02

 鉛蓄電池の電解液を答える出題です。

 かなり単純な知識問題であり、答えだけなら希硫酸、と3文字で片付いてしまいますが、なぜ希硫酸なのか?という点も踏まえて問題を解説していきます。

 それでは、各選択肢の解説をしていきます。

選択肢1. 水酸化ナトリウム水溶液

 鉛蓄電池、というより鉛はアルカリ性に弱いため、強アルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液は使えません。よって誤りです。

選択肢2. 水酸化カリウム水溶液

 鉛蓄電池、というより鉛はアルカリ性に弱いため、強アルカリ性の水酸化カリウム水溶液は使えません。よって誤りです。

選択肢3. 塩化亜鉛水溶液

 塩化亜鉛水溶液は、起電力反応が成立しない上、有害ガスも発生する恐れがあります。よって誤りです。

選択肢4. 希硫酸

 冒頭の通り、希硫酸が正答です。その主な理由を以下に挙げます。

 1.電極が溶けない

 鉛蓄電池は二酸化鉛と鉛が硫酸鉛に変化、あるいは可逆する事で充放電を実現します。鉛蓄電池に限らず、充放電可能な二次電池は不可逆の反応を起こすと利用不可能になりますので、可逆出来る反応である事が大前提です。

 2.高い起電力が得られるため

 希硫酸を電解液にした場合、比較的高い起電力(約2V)が得られます。

 3.適度な酸性を有する

 硫酸の導電率(言い換えると抵抗の低さ)は濃度30%で最も高くなり、濃硫酸はむしろ抵抗が上がります。また、酸性が強すぎると電極の金属や絶縁物を腐食させてしまう為、その意味でも適しません。

 

 他にも様々な理由で、希硫酸が適しています。

まとめ

 化学関係の知識は電気工事士の実務と無関係ではないのですが、覚えるべき用語が多かったり複雑だったりする上、「つぶし」が効きづらい事がネックとなります。覚えるべきポイントは、「鉛はアルカリ性に弱い」「塩化亜鉛は有毒ガスが発生する」「鉛蓄電池の電解液は希硫酸」と、この3点を抑えて覚えておくのが、合格を目指す上では現実的なラインかと思います。

 とはいえ、蓄電池はもちろんの事、実務で化学知識が要求される事例は決して少なくありませんので、化学関係は捨て問としてよい、とも安易に言えないのが実情です。

 資格取得だけでなく、その後を見据えた上でどうするか、という問いかけが、本問が出題される一番大きな意義なのではないかとも思います。

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