第一種電気工事士 過去問
令和6年度(2024年)下期
問29 (一般問題 問29)
問題文
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問題
第一種電気工事士試験 令和6年度(2024年)下期 問29(一般問題 問29) (訂正依頼・報告はこちら)
- 長さが15mを超える高圧地中電線路を管路式で施設し、物件の名称、管理者名及び電圧を表示した埋設表示シートを、管と地表面のほぼ中間に施設した。
- 地中電線路に絶縁電線を使用した。
- 地中電線に使用する金属製の電線接続箱にD種接地工事を施した。
- 地中電線路を暗きょ式で施設する場合に、地中電線を不燃性又は自消性のある難燃性の管に収めて施設した。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は地中電線路の工事について正しく理解していることが求められます。
その用途や工事仕様について選択肢の中から不適切なものを答えることが求められます。
この選択肢は、正解です。
長さが15mを超える場合は表示する必要があります。
この選択肢は、不正解です。
地中電線管工事は、ケーブルを使用すると定められています。
従ってこの選択肢が、不適切となります。
この選択肢は、正解です。
使用電圧や管の長さや施設場所等の一定の制限があるが、それらを満たしていない場合D種接地工事が必要となります。
この選択肢は、正解です。
人が作業できるスペースを有するのが暗きょ式です。なので、作業員の安全性の観点からこの判断は正解です。
この問題を解くにあたり必要な注意事項を以下のようにまとめました。
地中電線路の施設に関する注意点(高圧):
埋設表示シートは、15m超の管路式で必要となります。
設置位置は「管と地表面の中間」になります。
ケーブルの使用が基本となります。
地中施設では必須条件です。
金属製接続箱には接地工事が必要となります。
高圧の電路でも接触電圧が低圧であれば通常はD種接地工事(接地抵抗100Ω以下)を行います。
暗きょ式と管路式の違いに注意します。
暗きょ式とは「人が入れる構造」であり、電線を管に入れてはいけない(管路式と混同しないこと)ということです。
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02
地中電線路の施設については、電気設備の技術基準の解釈(20241004保局第1号、以下、電技解釈という)の第120条から第125条に規定があります。このうち、電技解釈第120条では、「地中電線路は、管路式、暗きょ式又は直接埋設式により施設すること」と定められています。
この記述は正しいです。電技解釈第120条第2項は、高圧の地中電線路を管路式により施設する場合は、
としています(長さが15m以下の場合は適用されません)。
この記述は不適切です。電技解釈第120条は、
としています。絶縁電線は導体を絶縁体で覆ったものであり、その外側を保護する被覆(シース)がないので、地中電線路に適しません。
この記述は正しいです。電技解釈第123条は、
とし、その対象の1つとして、金属製の電線接続箱を挙げています。地中電線路の場合は、使用電圧が高圧であってもA種接地工事でなく、D種接地工事であることに注意してください。
この記述は正しいです。電技解釈は、第120条第3項で、地中電線路を暗きょ式により施設する方法を規定しており、その第2号において、
とし、適合の条件として、不燃性、耐燃性、自消性のある難燃性などの性質を具体的に定めています。
地中電線路の施設に関して、本問の内容をまとめておきます。
1. 高圧の地中電線路を管路式により施設する場合は、物件の名称、管理者名及び電圧を表示する (長さが15m以下のものを除く)。
2. 地中電線路は、配線にケーブルを使用する。
3. 地中電線路の金属製の電線接続箱には、D種接地工事を施す。
4. 地中電線路を暗きょ式により施設する場合は、地中電線を、不燃性、耐燃性、自消性のある難燃性のいずれかを満たす管又はトラフに収める。
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