第一種電気工事士 過去問
令和4年度(2022年) 午前
問32 (一般問題 問32)

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問題

第一種電気工事士試験 令和4年度(2022年) 午前 問32(一般問題 問32) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、一般送配電事業者の供給用配電箱(高圧キャビネット)から自家用構内を経由して、地下1階電気室に施設する屋内キュービクル式高圧受電設備(JISC4620適合品)に至る電線路及び低圧屋内幹線設備の一部を表した図である。
この図に関する各問いには、4通りの答えが書いてある。それぞれの問いに対して、答えを1つ選びなさい。
〔注1.〕図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。
〔注2.〕UGS:地中線用地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器

③に示す電路及び接地工事の施工として、不適切なものは。
問題文の画像
  • 建物内への地中引込の壁貫通に防水鋳鉄管を使用した。
  • 電気室内の高圧引込ケーブルの防護管(管の長さが2mの厚鋼電線管)の接地工事を省略した。
  • ピット内の高圧引込ケーブルの支持に樹脂製のクリートを使用した。
  • 接地端子盤への接地線の立上りに硬質ポリ塩化ビニル電線管を使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

高圧引込ケーブルと接地端子盤接続に関する問題です。

選択肢1. 建物内への地中引込の壁貫通に防水鋳鉄管を使用した。

防水鋳鉄管は地中引込の際の防水を意図したものですので、正しいです。

選択肢2. 電気室内の高圧引込ケーブルの防護管(管の長さが2mの厚鋼電線管)の接地工事を省略した。

高圧引込ケーブルの防護管はA種接地工事が必要です。接触防護措置を施した場合はD種でよいのですが、省略はできませんのでこちらが誤りです。

選択肢3. ピット内の高圧引込ケーブルの支持に樹脂製のクリートを使用した。

クリートとは、上記の通り高圧引込ケーブルを支持するための部材です。

選択肢4. 接地端子盤への接地線の立上りに硬質ポリ塩化ビニル電線管を使用した。

金属製の管は利用できませんが、硬質ポリ塩化ビニル電線管は利用できます。線を挟む部分と、固定するねじ部分で構成されています。

まとめ

高圧引込ケーブルの防護管(管の長さが2mの厚鋼電線管)の接地工事」は省略できないことは覚えておいてください。

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02

電路と接地工事の問題です。

選択肢1. 建物内への地中引込の壁貫通に防水鋳鉄管を使用した。

問題ありません。

地中から建物内への水分を防ぐものです。

今では施工性良くするためゴムのものもあります。

選択肢2. 電気室内の高圧引込ケーブルの防護管(管の長さが2mの厚鋼電線管)の接地工事を省略した。

A種接地が必要になります。誤りです。

選択肢3. ピット内の高圧引込ケーブルの支持に樹脂製のクリートを使用した。

問題ありません。

選択肢4. 接地端子盤への接地線の立上りに硬質ポリ塩化ビニル電線管を使用した。

問題ありません。

まとめ

基本的に人が触る可能性があるものは接地が必要です。

高圧は基本A種で、変圧器はB種です。

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03

電路及び接地工事の問題です。

選択肢1. 建物内への地中引込の壁貫通に防水鋳鉄管を使用した。

正しいです。

防水鋳鉄管は地中からの水が建物内に侵入しないよう使用します。

選択肢2. 電気室内の高圧引込ケーブルの防護管(管の長さが2mの厚鋼電線管)の接地工事を省略した。

誤りです。

A種接地工事が必要です。

選択肢3. ピット内の高圧引込ケーブルの支持に樹脂製のクリートを使用した。

正しいです。

選択肢4. 接地端子盤への接地線の立上りに硬質ポリ塩化ビニル電線管を使用した。

正しいです。

硬質ポリ塩化ビニル電線管は合成樹脂管なので使用できますが、金属製の電線管は使用できません。

まとめ

高圧設備の接地工事は基本的に省略できません。

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